住宅の取得は人生の中で最も大きな買い物のひとつ。取得に際しては、生活費や教育費などご家族の状況やライフプランに合わせて、しっかり考えていきたいところですよね。
中古住宅の取得や家計に関するお話を、家計(マネー)の専門家で、4人のお子さんを育てあげたお母さんでもある、ファイナンシャルプランナーの山際登子(やまぎわすみこ)さんに伺いました。
4回シリーズでお届けします。
ライフスタイルに合わせて、住み替えも視野に
住宅を取得したら、ずっとそこに住み続ける・・・という方が多くいらっしゃいますが、ご家族の年齢やライフスタイルによって、住みやすい家・住みやすい場所は異なります。
住み替えのすすめ!
生活の利便性だけではなく、住み替えには「家の価値を下げさせない」という効果も生まれると考えています。
その点で、住み替えがしやすい中古住宅は有利なのではないかと思います。
子どもが小さなうちは・・・
例えば、お子さんが小さなうちは、教育環境を重視し「子育てしやすい家」として広い環境を確保。
- 広い庭で目いっぱい遊べる家
- 子どもと一緒に家庭菜園を楽しめる畑付きの家
- ペットと一緒に暮らせる、広い家
など、お子さんとどんな暮らしをしたいかに合わせて物件を選びます。また、学校に近いなどの立地も考えて取得するとよいですね。
そして、お子さんが大きくなり、独立したら「子育てしやすい家」として売却します。
次は、老後に優しい家を・・・
次は交通の便の良いところで将来の介護の事も考慮した「老後に優しい家」づくりをするとよいでしょう。
冬の寒さを感じさせない間取りや、断熱にこだわってリフォームをしましょう。スロープや手すりを付けたり、段差をなくすなどのバリアフリー化の工夫も必要ですね!
このような「老後に優しい家」にしておくと、より次に必要な方への売却もしやすくなるのではないでしょうか。
これからますます家が余る時代になります。
少しでも売却しやすい家づくりをすることも重要ですね。
目的に合わせた家づくりで、中古住宅を付加価値のある財産にしよう
上記のように、子育てや老後などのライフシーンに特化した家づくりで、「子育てしやすい」「老後に優しい」などの付加価値をつけて売却することができます。
経済的な面からも、そんな目的を持った家づくりがしやすいことが、中古住宅のメリットなのではないでしょうか。
結婚し、子どもを生み、育て、幸せで豊かな人生を過ごすには、「どんな暮らしが家族にとって豊かな暮らしなのか」を考え、人生の計画と家計の計画を早いうちからしっかりと立てていくことが大切です。
住宅ローンのお得な支払い方法も、保険の賢い選び方も、知っておけばきっとあなたの役に立ちます。
このコラムをお読みいただいた皆さんが豊かな住まいを見つけ、豊かな暮らしができますよう、心から願っております。
執筆者プロフィール
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4人の子供を持ち、主婦、妻、母、経営者をこなしています。 プログラマーとして5年間、専業主婦として8年間、2002年からファイナンシャルプランナーとして活動をはじめました。現在は保険、確定拠出年金、投資信託、債券など金融商品全般をトータルで取り扱う「トータルコンサルやまぎわ」として活動しています。毎月の資産運用セミナーや住宅ローンセミナーは好評でのべ1500名の方に聴いていただきました。個人、法人個別相談は年間150件を超えます。
趣味はアルゼンチンタンゴを踊ること。トータルコンサルやまぎわウェブサイトにて、家計の様々な情報を提供中
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